過払金の消滅時効の起算点について

過払い金の返還請求権の消滅時効の起算は継続的取引終了時点です。
詳しく言うと、最高裁判所は以下のように判断しています。

「継続的な金銭消費貸借取引に関する基本契約(つまり借りたり返したりを繰り返す契約のことです)が、借入金債務につき利息制限法1条1項規定以上の利息の弁済によって過払い金が発生した場合において、返済当時の他の債務がなければ、発生した過払い金を、その後に発生する新たな借入金債務に充当する旨の合意(いわゆる充当合意)を含む場合には、上記取引により生じた過払い金の返還請求権の消滅時効は、特段の事情がない限り、上記取引が終了した時から進行する。(最高裁判所平成21年1月22日判決)」

この判決は、過払い金の返還請求権の消滅時効の起算点を取引終了時とする根拠について、過去の最高裁の判例である平成19年6月7日の考え方に基づき、基本契約には過払い金の充当合意があると認定し、「過払い金の充当合意を含む基本契約に基づく継続的な取引については,取引継続中は過払い金の充当合意が法律上の障害となる」として、取引の継続中については、消滅時効の進行を否定しました。

そして、「過払い金の充当合意を含む基本契約に基づく継続的な取引においては,同取引により発生した過払金の消滅時効は,過払い金の返還請求権の行使について特段の事情がない限り,同取引が終了した時点から進行する」と判示しました。

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